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就職ノウハウ

法科大学院修了生が人材紹介会社を利用するメリット

Q.法科大学院修了生が人材紹介会社を利用するメリットを教えてください。

A.

多くの法科大学院修了生は、就職活動のファーストステップとして、まず、有名企業が運営する求人媒体サイトやハローワークの利用を考えています。しかし、実は法科大学院修了生と一番相性がいいのは、「人材紹介会社」だと感じていますし、実際、多くの法科大学院修了生が最終的に人材紹介会社経由で就職先を決めています。

本記事では、法科大学院修了生が人材紹介会社を利用するメリットを解説して行きます。

 

 

人材紹介会社の利用の流れ

まずは会員登録から始めるところが多いです。会員登録後の担当者とのやり取りの中で、面談日程の調整を行い、面談当日に要望の伝達、不安の解消、キャリア相談等を行います。面談の内容を踏まえて、面談後に求人が紹介され、紹介された企業宛の応募書類を人材紹介会社に提出することで、各社への応募が実行されます。応募後の企業とのやり取り(面接日程調整、選考結果の伝達等)は全て人材紹介会社を経由して行われます。

 

 

人材紹介会社は何をしてくれるところ?

人材紹介会社は、登録者に対し、以下のような支援を行います。

 

 

➊進路選択に関するアドバイス

➋求人の紹介

➌履歴書、職務経歴書、自己PR書等の応募書類の添削

➍面接対策の助言(模擬面接含む)

➎応募手続き/面接日程の調整等、応募先企業との折衝の代行

 

 

 

➊進路選択に関するアドバイス

人材紹介会社には、「どんな経歴の人がどんな会社に入って、その後、どんなキャリアを歩んだか」というデータが豊富に蓄積されています。また、各企業がどのような選考基準で、どのようなレベルの経験・スキルを求めるのかというデータも数多く揃っています。

そのため、人材紹介会社のカウンセラーに対し、「今後、どんな仕事に就いて、どんな働き方がしたくて、何を成し遂げ、どんな人生を送りたいか」といったキャリアビジョン/ライフビジョンを伝えることで、「そのためにどのようなルートマップを辿る必要があるか」、「現時点での市場価値と照らし合わせたときに、現実的にどこをファーストステップとすればよいのか」といった具体的なアドバイスを受けることが出来ます。

これまで、“就職”と向き合って来なかった多くの法科大学院修了生にとって、キャリアビジョンを描くことこそが、就職活動で最初にぶつかる壁になります。その点、「どこを目標に、まず何から始めればよいのか」を明確にしてもらえるのは、最初の壁を乗り越える上で大きな助けになると思います。

 

➋求人の紹介

人材紹介会社には、

・応募が集まり過ぎるので選りすぐりの人だけを紹介してもらいたいと考える大手有名企業

・希望する人材が集まらず、異なる人材層にアプローチしたいと考えている企業

・求人を出していることを自社の従業員に内密にしたい企業

 

などが求人をくださります。そのため、人材紹介会社では、求人媒体サイトやハローワークでは出会えないような求人も相当割合抱えています。

特に、法科大学院修了生に人気の「未経験応募可の法務求人」に関しては、求人媒体サイトやハローワークで見つけるのは簡単ではない部分があると思いますので、その意味で、応募の選択肢を増やせる点が、人材紹介会社を利用する大きなメリットです。

 

また、企業側が人材紹介会社に求人を出す際には、詳細な募集背景、「本音のところでの選考基準」なども教えてくれますので、求人票に書かれていること以上の情報を人材紹介会社は保有することになります。それゆえ、本音の選考基準と照らし合わせた上で、マッチ度・選考通過率の高い求人を厳選してご紹介することが可能です。応募の効率性という観点でも、人材紹介会社を利用するメリットは小さくないと考えています。

 

➌履歴書、職務経歴書、自己PR書等の応募書類の添削

人材紹介会社では、過去の登録者による大量の書類選考結果データの蓄積があります。また、日々、企業側から選考フィードバックをいただいており、それらの情報を元に、「どういった書類を作成すれば、書類選考の通過率が上がるか」というノウハウを確立させています。

キャリアカウンセラーは、それらのノウハウを元に、履歴書、職務経歴書、自己PR書等の添削を行いますので、応募書類の作成に不慣れな法科大学院修了生にとって、これまた有益なサービスになると思います。

 

➍面接対策の助言(模擬面接含む)

書類選考と同様、人材紹介会社では、過去の登録者による大量の面接選考結果データ及び企業からの面接フィードバックの蓄積があります。そのため、採用担当者全般から見て印象の良い面接のイメージをしっかりと把握しています。

また、求人によっては、「過去の応募者はこのようなことを質問された」といったデータも持っていたりしますので、面接に向けて、有効な助言を受けることが出来ます。

 

➎応募手続き/面接日程の調整等、応募先企業との折衝の代行

人材紹介会社を経由して応募を行った企業とのやり取りは、基本的に人材紹介会社を介して行うことになります。そのため、企業側の担当者と、応募手続きや面接日程の調整などの不慣れなやり取りをしなくて済みますし、選考結果の問い合わせや条件面に関する交渉・質問など、やや気まずい対応も人材紹介会社に任せることが出来ます。

「応募書類作り+面接+人材紹介会社のキャリアカウンセラーとのやり取り」だけで就職活動が完結するのは、小さくないメリットになるのではないでしょうか。

 

 

人材紹介会社の利用料は?

無料で利用が可能です。人材紹介会社は、企業側から報酬を受け取るビジネスモデルのため、登録者からは料金をいただいておりません。同じ「内定獲得」という目標に向けて二人三脚で就職活動を進められるのも、人材紹介会社を利用するメリットだと思います。

 

 

本日は、法科大学院修了生が人材紹介会社を利用するメリットについて説明してみました。人材紹介会社は世の中に多数ありますが、その中で、弊社は、

・法科大学院修了生を深く理解していること(法科大学院修了生を通年でインターン受け入れしており、その生態・志向性・強みをよく把握しています。)

・企業の法務部とのリレーションが豊富なこと(法務担当者3,300名のコミュニティを運営・管理)

・法科大学院修了生の就職支援実績を積んでおり、その分、就職ノウハウも確立されていること

・法科大学院修了生との繋がりが深く、出世した法科大学院修了生からの依頼でいただく求人も少なくないこと

 

などが強みだと考えています。就職活動を開始される際は、ぜひ、弊社を頼って来てください。

 

 

この記事を読まれた方は、ぜひ下記の記事も読んでみてください。

『就職活動を始める法科大学院修了生が最初にやるべきこと』

『法科大学院修了生が書類選考で落選となる理由』

 

 

 

 

【筆者プロフィール】
齊藤 源久

法科大学院修了後、大型WEBメディアを運営するIT企業にて法務責任者、事業統括マネージャーを担当した後、行政書士事務所を開設。ビジネス法務顧問として、数十社のベンチャー企業の契約法務や新規事業周りの法務相談を担う。

2014年より、株式会社More-Selectionsの専務取締役に就任。前職での採用責任者の経験・長年の法務経験・司法試験受験経験などを生かし、法科大学院修了生の就職エージェント業務、企業の法務部に派遣する法科大学院修了生向けの法務実務研修の開発・実施などを担当している。

 

 

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