会員登録

インタビュー

有名プラットフォーマー企業の法務担当として就職(29歳、男性)

本日は、1年前に有名プラットフォーマー企業に法務担当として内定されたAさんに、入社後のお話を伺うべくインタビューをさせていただきました。

MS記者
本日はご来社いただき、ありがとうございます。就職されて、ちょうど一年、なんだか自信に溢れ、精悍になられた気がします。充実した日々を送られてそうですね。本日はどうぞ、よろしくお願いします。

MS記者
本日はご来社いただき、ありがとうございます。就職されて、ちょうど一年、なんだか自信に溢れ、精悍になられた気がします。充実した日々を送られてそうですね。本日はどうぞ、よろしくお願いします。

Aさん
こちらこそ、よろしくお願いします。

MS記者
まずは、一年前の就職活動のお話から。現職の内定を獲得するまでに、どのような活動をされたかを教えていただけますか。

Aさん
まずは、テレビCMなどで広告を打っている転職、就職情報サイトに片っ端から登録をして、未経験可の求人を中心に応募をしたり、毎日のように転職エージェントに会いに行ったりしていました。この時は、いわゆる大手のエージェントしか知らなかったので、それしか方法がなかったのです。しかし、エージェントは初めの1回は会ってくれるのですが、だいたいその後音信不通になってしまいます。「いま席を外しております。」の一点張りで、「折り返しお電話をいただきたいのですが」と言ってもかかってくることはほとんどありませんでした。そこから、戦略を見直す必要があるなと感じ、ネットで情報収集する中で御社を知りました。

MS記者
お会いしたときは、「職歴なしで法務は無理」と他社のエージェントに断言されて、希望職種とは異なる、リフォーム営業に就職する気になってましたよね。あの時は、「よくぞ、弊社を見つけてくれた」と思いました。ちなみに、就職活動をされていてつらかったことはありますか。

Aさん
元々あまり「つらい」と感じる性格ではないので、特にありませんでした。逆に貴社に出会ってからはトントン拍子で1ヶ月ちょっとで、今の会社に就職できたので、「こんなにスムーズにすすむものか」と少々驚きました。

MS記者
Aさんは本当に最速の部類でしたね。改めて調べてみましたが、弊社からは8社応募されての1社内定でした。確率も高いですが、一ヶ月ちょっとで8社応募というのも、なかなかのスピード感だと思います。Aさんは有名ITベンチャー企業様に就職されたわけですが、実際に入社されてみて、現在、どのように働かれているのか、入社前のイメージとのギャップ等にも触れながらお話いただけると助かります。

Aさん
管理部門の中の法務主担当として働いています。複数のグループ会社の中で、法務の専属担当は私だけなので、実に幅広い業務をやらせていただいています。事業スキームの構築・組織再編・エクイティ・ファイナンス等のビジネス寄りの業務から、紛争対応・契約・法律相談・社内教育等いわゆる法務っぽい業務まで実に様々です。入社前とのギャップは、事業会社の法務の仕事は実にスリリングで面白いということです。法務というと、ひたすら「守り」のイメージがありましたが、事業会社の法務の面白さは、守りながらも攻められるところです。実際に「90%はしっかり守りながらも、リスクが10%位なら突っ込め」と言われているので、気兼ねなく挑戦することができます。これは事業会社に入って1番面白いと感じたところでした。

MS記者
「スリリングで面白い」という表現から、Aさんの現職での充実ぶりが、ありありと伝わって来ました。個人的にも、まさしく、法務の醍醐味は、リスクを認識しながら攻めに出られる点だと思っています。 ところで、Aさんは現在一人で法務業務を専任されているとのことで、法科大学院修了生の中には一人法務に対して、大きな不安を抱く方が少なくありませんが、実際にお仕事をされてみて、一人法務のメリット、デメリット、デメリットの克服方法など、感じたこと・考えたことを教えていただけると嬉しいです。

Aさん
メリットは、とにかく裁量が広いことです。一人法務となると、会社の全ての重要プロジェクトのメンバーにアサインされるので、役員の次に情報が入ってきます。経営者がいま何を考えてるのかを知ることができるので、起業家精神をもつ人には最高の環境だと思います。また、自分の意見=会社の見解となって公に発表されることが多いので、そういう意味でのやり甲斐も大きいです。強いてデメリットを挙げるとすれば、情報収集かもしれません。どうしても自分に法律知識を教えてくれる人がいないので、法改正のアップデートはメルマガの購読だったり、ニュースのチェックなどで意識的にしています。

MS記者
おっしゃるように、条文それ自体や法改正の事実を知らないことで、知らず知らずのうちに違法な契約を締結してしまうリスクがあるので、そこら辺の情報が定期的に入って来る仕組みを作る必要はありますよね。あとは顧問弁護士をうまく活用するとか。 ただ、普通の社員では触れられない情報を元に、社内で自分にしか出来ない判断業務を行っていける点が一人法務の大きな魅力だと思います。最後に、現在就職活動中の方に一言 お願いします。

Aさん
私も紆余曲折を経て今の仕事に就きました。実際、司法試験に落ち続けていた頃は「もうダメだ」という思いに苛まれていた時期があります。でも、次の一歩を踏み出せば、そこには必ず新しい出会いがあります。そこで出会う人一人ひとりと真剣に向き合うことで、思いがけないことから人生が拓けていくこともあるかもしれません。司法試験を目指す人は根が真面目で、努力を惜しまないタイプが多いと思うので、そこに勇気と自信をもって次なる一歩を踏み出していただければと思います。

MS記者
就活生を勇気づける素晴らしいメッセージをありがとうございました!また、気軽に会社に遊びに来てくださいね。

インタビューを終えて

Aさんは、他社のエージェントから「職歴のない人は、皆が敬遠するようなキツイ業界の営業職でしか就職できない」といった趣旨のことを言われ、ほぼ法務職での就職を諦めた状態で、弊社に面談に来られました。そういった影響からか、面談では少し元気がない印象を受けましたが、その反面、幅広い分野に対する好奇心の強さが印象的でした。 今回、1年ぶりにお会いしたAさんは、自信と経験を備え、実に堂々とした「線の太いビジネスパーソン」となっており、正直驚きました。また、その元来の好奇心の強さをフルに発揮して新規事業が数多く立ち上がるITベンチャー内での仕事を存分に楽しんでおられるようで、非常に嬉しくなりました。これまでにも、ビジネスの世界に出て活躍する司法試験経験者を多数見てきましたが、Aさんがおっしゃっておられた「勇気と自信」、そして、「好奇心」こそが、司法試験後の人生を切り拓き、充実させる一番のエンジンになると思います。現在、就職活動中の方も、これから飛び込む新しい世界にワクワクしながら、勇気と自信を持って、躊躇しがちな小さな一歩を踏み出してみてください。

ページトップへ