IT系上場企業法務部に就職(32歳 男性)
More-Selectionsのキャリアカウンセリング・インターンを経て、上場企業法務部に就職されたA様に、インタビューをさせていただきました。
インタビュアー:吉田(株式会社More-Selections専務取締役)
吉田
どうもこんにちは。今日は熱いインタビューをよろしくお願いします。
Aさん
こんにちは。というより「お疲れ様です」のほうがしっくりきますね。インターンでいつも顔を合わせていたので(笑 「熱い」かどうかは分かりませんが、正直にお話したいと思います。よろしくお願いします。
吉田
まずは定番の、Aさんのプロフィールから簡単にお願いします。
Aさん
はい。ロースクール卒業、30代の男性です。昨年、新司法試験で三度目の不合格になり、進路選択を迫られました。職歴はアルバイトの経験のみです。
吉田
Aさんは「三振」からご内定までちょうど1年かかったわけですが、その間の就職活動の概要をわかり易く、簡潔に教えてください。
Aさん
相変わらず難しいオーダーを出されますね、専務(笑
ええと、まず昨年(2009年)の9月に合格発表があってから、10、11月あたりはいくつかの法律事務所に履歴書を送ったり、大手の転職支援サービスに申し込んだりしていました。でも、反響は全くなかったです。
その後転居があったりして、本格的に就職活動といえるものを始めたのは年明けからです。確認したら、1月の半ばにMore-Selectionsの無料就職セミナーに初めて参加していますね。
そして、改めてLegal Mapに登録、吉田さんに個別のキャリアカウンセリングをしてもらったのが、なんと2月の半ばです。 どうも自分は、今振り返っても万事腰が重いというか、スピード感がなかったですね。
吉田
就職活動におけるスピード感の重要性は、セミナーでも強調したんですけどね。この1カ月の「間」は何か理由があったんですか。
Aさん
実は、More-Selectionsのセミナーに参加したとき、内容はすごく参考になったんですが、正直、こんな小ぢんまりした会社で大丈夫なのかな、と。それで他の人材紹介会社にエントリーしていました。でも、どこも感触は良くなくて・・・。
そこで改めて、More-Selectionsの存在を思い起こした次第です。ごめんなさい。
吉田
これは衝撃の告白です(笑 現在でも弊社の印象は変わりませんか?
Aさん
意地悪な質問ですね(笑
もちろん、今はMore-Selectionsの実力がわかっていますから。人材サービスの良し悪しは、会社の規模やオフィスの立派さで決まるのではなく、結局は「人」ですものね。
吉田
ありがとうございます。 少し脱線してしまいました。話を続けてください。
Aさん
はい。カウンセリング後、その場で数社の求人をご紹介頂いて、応募書類を提出しました。 ここでも書類作成に時間をかけてしまい、吉田さんにお小言をもらったりしました。
吉田
そうでしたっけ? このとき応募した中に、面白い案件がありましたよね。そのエピソードもお願いします。
Aさん
B国の件ですね。東南アジア某国でのコンサルタント職求人に応募し、書類審査と一次面接を通過したので、B国まで面接を受けに行きました。3月の終わり頃です。
足かけ3日間現地に滞在し、その中で丸1日かけて採用試験を受けてきました。感触は良く、内々定的なお話も頂いたのですが、帰国後に辞退のメールを送りました。
吉田
それは何故ですか?
Aさん
期間の問題ですね。現地に根付いたビジネスを展開している企業なので、最低でも10年、できれば永住するくらいの覚悟で頑張ってほしい、とのお話でした。でも、自分の年齢と将来のキャリアパスを考慮すると、少し長すぎるかなと。現地生活には抵抗はなかったし、仕事内容や待遇も魅力的だったので、帰路の飛行機の中でもずいぶん悩んだのですが・・・。
ただ、この経験で就職活動に対する姿勢が変わったのは良かったと思います。それまではとにかく就職できれば、という思いが強かったのですが、これをきっかけに自分の将来像をもう少し具体的に考えるようになりました。
吉田
そして辞退後、就職活動を再開され、弊社でのインターンも始められましたね。
Aさん
はい。いまお話した自分の将来像を考える一助として、インターンシップを通じて働くイメージをより具体化したかったからです。インターンでは通常の営業業務に加えて、Web関連の作業を担当しました。初めての経験でしたが、知識を学びながらその場で応用していくというスピード感覚を得られたのは良かったと思います。
吉田
インターンシップの就職活動への影響はいかがでしたか?
Aさん
インターン経験を自己PRに書き込むことで、書類審査の通過率が目に見えて上がりました。偶然かもしれませんが、紹介案件だけでなく求人サイトのオープン案件でもちょくちょく面接に呼ばれるようになりました。
また、その後の面接でも必ずといっていいほどインターンについての質問が出ました。それも、好意的な感じの質問でしたね。
吉田
そうしてインターンを数カ月続けられるなかで、今回ご内定の会社に応募されたと。
Aさん
ええ。法務職にこだわって活動していたわけではないのですが、もちろん法務の仕事にも大いに魅力を感じていたので、紹介後すぐに応募しました。8月の終わりのことです。自分にしては珍しく素早い対応ができました。今考えると、これもインターン経験のおかげかもしれません。 書類通過のご連絡を頂いたあとは、とんとん拍子で面接が進み、内定を頂きました。もちろん、この面接でも大いにインターン経験をアピールしました。
吉田
紆余曲折のあった就職活動でしたが、一番つらかったことは何ですか。
Aさん
うーん、中盤以降は就職活動の魅力がわかってきた感じで、つらいと思うことはあまりなかったのですが、強いて言えばやはりB国案件を辞退したことですね。
後悔しない決断をしたつもりですが、弱気になった時などは「やっぱり行っておけばよかったかも」「もうあんなチャンスは巡ってこないのではないか」といった思いが頭をもたげました。もちろん、この決断の当否はまだこれからにかかっていると思いますが。
吉田
まさにそのとおりですね。私もあのときは大きな決断をされたと思いましたが、あの決断が活きるかどうかはAさんの今後のご活躍にかかっていると思います。
それでは最後に、現在就職活動中の方たちに一言あればお願いします。
Aさん
そうですね・・・。あまり偉そうなことはいえないので、自分が就活中にちょっといいな、と思った言葉を紹介させてもらいます。
「近道も、寄り道も、回り道も、ない。振り向けば、自分の道があるだけ。」
就職活動、特にロースクール卒業生の就活はまだ決まったセオリーがないので、多かれ少なかれ試行錯誤があると思います。その中で、自分とMore-Selectionsを信じていけば、いいんじゃないでしょうか。形は人それぞれだと思います。
吉田
何かきれいにまとめられてしまいました(笑
繰り返しになりますが、「これから」が大切です。はじめは苦労されると思いますが、頑張ってください。応援しています。本日はありがとうございました。
Aさん
こちらこそありがとうございました。とにかくやりきります。
インタビューを終えて
インタビューの通り、Aさんとは割と長いおつきあいになります。この間、さまざま自分の進路を模索され、その中でいくつかの大きな決断をされてきましたが、ひとまずの結論を出されたようです。
弊社インターンシップではさまざまな業務にチャレンジ頂き、成長されました。
そのユニークな性格を武器に、これからも自分の道を切り開いていってもらいたいと思います。