地方求人の魅力
Q.地方の求人にも応募すべきでしょうか。
A. 「就職活動がうまくいかない法科大学院修了生」や「応募できる求人が少ないと感じている法科大学院修了生」の中には、選択肢を増やすべく、地方求人への応募を検討される方もおられると思います。 実際、当社でも地方の企業様から法務求人をいただくケースは少なくありませんが、地方の法務求人の特徴として以下が挙げられます。 ◆ 有力企業、有望な企業が多い ◆ メーカーが特に多く、次点で人材業界・建設業界などが多い ◆ メーカーは、グローバル展開に成功している企業が多い ◆ ライバルとなる応募者がとても少ない ◆ 給与は首都圏に比べやや下がりがちではあるものの、大阪・名古屋等の大都市圏と遜色ないケースが多い ◆ 自動車免許が応募要件となっている企業が相当数ある 地方に限りませんが、法務人材を募集する段階にある企業になりますので、一定以上の経営体力のある上場企業、上場が視野に入っている企業、業績好調で取引量が多い≒契約法務の業務料が多い企業などが中心となります。 そして、業界としては、メーカーが特筆して多い印象です。 また、都市圏に比べて売り先が少なく、物流面でも不利な部分がある地方にあって、法務人材を募集できるほど成功している企業ということで、国際展開に成功している企業も少なくありません。 そのため、有望・有力企業で国際法務をいち早く経験できるチャンスが大きいのも地方求人の魅力の一つになります。 加えて、地方には法務経験者が少なく(法務経験者は法務求人が集中している首都圏に集中しています)、地方での勤務を決意する法科大学院修了生もまた少ないため、ライバルとなる応募者が少ないというメリットもあります。 デメリットとしては、 ・これまでの生活圏から離れなくてはならないこと ・通勤や業務中の移動で運転が必要な場面がありえること ・いつか地元に戻って転職することを考えたときに、移動時間の問題から、働きながら転職活動を行うことが難しく、一旦退職してから転職活動を行わなければならない可能性があること などが挙げられますが、特に、とにかく早く就職したい方・国際法務への意向が強い方にとっては、これらのデメリットを補って余りある魅力的な選択肢になると思います。