東証一部上場企業の法務に内定(法科大学院修了生/34歳、男性)
本日は、法科大学院、司法試験受験を経て、リゾート企業の法務部に内定されたAさんにインタビューをさせていただきました。
MS記者
まずは、内定おめでとうございます!入社早々に内容の濃い業務を任せてもらえているそうで、良かったですね。今日のインタビューも濃い内容でお願いします!
Aさん
ありがとうございます。御社の指導の賜物です。感謝しております。
MS記者
早速ですが、まずは、Aさんが内定を獲得するまでに、どのような活動をされたかを教えていただけますか。
Aさん
就職活動経験がない中で、いかにして就職活動のノウハウを得るかをまず考えました。結果、餅は餅屋ということで、人材紹介会社である御社でのインターンを決意しました。 (正直申し上げますと、当初は、御社で働くことに不安もありましたが、履歴書添削をして頂いた際にきめ細かい指導や鋭い指摘を受け、吸収できることがたくさんあると感じ、参加を決めました。) それと同時に、求人を探すために転職エージェント6社と連絡をとりました。もっとも、3社は紹介案件なしといわれ、1社は書類すら全く通過しないので早々に切り上げましたが。 面接対応の仕方などのテクニカルなことは、インターンや、各社主催の面接対策セミナーで学びました。また、面接で話す内容(経験)を補うために、希望職種の業務に近いアルバイトをし、法務セミナーに参加しました。
MS記者
すごい行動力だと思います。なかなか、Aさんほど、動かれた方にはお目にかかれないですね。かなり、多方面で情報収集もされたそうですが、その中で、特に、これは有効だったというサービスやトレーニング、ノウハウ、考え方(マインド)などはありますか?
Aさん
御社の宣伝になってしまいますが、有効なサービスとしては、まずは御社のインターンでしょうか。人材紹介会社の中にいれば、就職活動のために必要な情報が嫌でも入ってきますし、 就職活動というものを包括的に捉えることができるようになると思います。 それ以外ですと、複数の転職エージェントを利用することも有効だと思います。各社別のサービス内容自体はもちろん、プロの意見を比較することで色々見えてくることもあると思います。
MS記者
司法試験経験者向けの就活情報が巷にない中では、情報収集が大切ですよね。ちなみに、Aさんは年齢等もネックとなって、なかなか結果が出なかった時期があるとおっしゃっていましたが、そうした結果が出ないときに、どのように気持ちを切り替えて乗り越えましたか?
Aさん
色々ありますが、1つは、そもそもそういうことを考えても仕方が無いと思うよう心がけました。就職活動は基本的に「止める」という選択肢がないので、結果が出なくてもやるしかないと。それでも切り替えられないときは、延々と走ったり泳いだりして体をリフレッシュさせていました。
MS記者
失敗を引きずり過ぎずに、とにかく足を止めないことが大切ですよね。冒頭でも少し触れたのですが、実際に入社されてみて、現在、どのように働かれているのか、入社前のイメージとのギャップ等にも触れながらお話いただけると助かります。
Aさん
現在は法務部門のスタッフとして、法律がかかわる広範な業務に従事しています。契約書審査・作成、法務相談、訴訟対応、課税関係を中心とした行政対応、不動産登記、 社内規程の整備、M&A業務、株主総会や取締役会関連業務など、本当に多様です。 入社前は、分厚いマニュアルに従って淡々と契約書を処理する仕事を想像していました。しかし、実際は、扱う契約の種類が豊富なうえ、相手方との関係性や個別性が重要なものが多いため、 マニュアルでは対応できないものがほとんどです。 また、法務といっても事務であり、法律知識はあまり使わないと予想していました。しかし、実際はむしろ多くの業務で判例の見解や条文解釈など法律的な回答を求められることが多く、 法的な問題について解決策を提示する際にも、そういった法的素養が不可欠だと感じます。 そして、私は法務経験がないにもかかわらず、これら業務の多くを可能な限り最初から最後まで任されています。当然、上司のチェックは入りますが、非常にやりがいを感じています。
MS記者
そうした素晴らしい企業の内定を獲得するまでに、かなりの苦難の道があったと思いますが、今回、Aさんが就職に成功された最大の決め手はなんだったと思いますか?
Aさん
「やる気を企業に示すこと」です。ポテンシャル採用枠で内定を頂くために一番重要なことの1つだと思います。 最低限の素養さえあれば、後はどれだけ伸びるかは、結局そこにかかっていると思うからです。精神論とは少し違います。実際にやる気があるかではなく「やる気を面接で示せるかどうか」です。 例えば、私が行ったインターンも、法務関連アルバイトも、法務セミナーも全てその一環です。これらは履歴書に書くことができ、面接で言うことができる、面接官に示せる具体的なやる気です。
MS記者
実際にやる気があるかではなく、「やる気」を面接の中で説得力をもって示せるかが大切というのは、素晴らしい着眼点だと思います!ところで、34才で東証一部上場企業に就職というのは、Aさんと同年代の方にとっては、かなり 希望の光となる結果だと思いますが、これから、比較的年齢が上の方が就活を行うにあたっての、心構え等ありましたら、教えて下さい。
Aさん
就職活動中、多くの同じ境遇の方々と接してきました。そこで感じたことは、年齢が高い方ほど、人として出来上がっているということです。 良い意味もありますが、悪い意味で言うと柔軟性に乏しい印象を受けます。 例えば、面接であれば「今のままの自分」を採ってくれる企業にめぐり合えるまで、延々と同じように履歴書を出しては面接を受けている方が多いように思います。 そういう方は、面接で失敗しても自省しないため、向上が見込めません。年齢が高い方は、特にその部分を強く意識する必要があると感じました。 また、自省しても1人で結論を出さず、周りの意見をしっかり聞くことが重要です。そうすることで適切な方向に行きやすく、加えて、面接で柔軟な意見を言ったり、素直な態度を見せることにもつながります。 それは、良い意味で「年の割りに若い」と見られることにもなると思います。 そういうことのできる仲間やエージェントと出会うことは中々難しい面もありますが、例えば御社のインターンならばそれらの要求の多くに応えてくれると感じます。(笑) 以上です。ありがとうございました。
MS記者
ありがとうございました。また、会社帰りにでも、ちょくちょく遊びに来て下さいね!
インタビューを終えて
Aさんは、私との初対面での面談中にいきなり持参のペットボトルを開けて飲み出し、当社のことを「正直、うさん臭い会社だと思ってました」と堂々と打ち明けるなど、最初からインパクト大な方でした(笑)。 そこから、インターンにご参加いただいたのですが、ただ言われたことをやるのではなく、常に会社目線で主体的に仕事に取り組み、ご自身で問題点を探し出し、「この業務は、こうしたらどうですか?」、「More-Selectionsは、もっとこうなるべきです」 など、ご自身の意見を躊躇せずに発してくれました。年齢が34才と、簡単な状況ではありませんでしたが、そんな人としての線が太いAさんであれば、その人物面を高く評価する企業が必ず現れると確信しておりました。 まさに、ベンチャー企業が求めるタイプの人材でしたので、ベンチャー企業に入社されるものだとばかり思っておりましたが、最終的には、東証一部上場企業の法務部から内定をもらい、入社することになりました。 Aさんのようなタイプの方は、堂々とご自分の意見を表明する分、批判にさらされやすく、端的に言うと、「失敗をしやすい方」だと思います。しかし、自らアウトプットを行い、小さな失敗を繰り返す中でしか、人は本当の意味で成長しないと感じています。 その意味で、Aさんほど、成長への期待を抱かせてくれる人材はなかなかいないと思います。新しい職場でも、その主体性・発信力を存分に発揮して、大きく大きく羽ばたいて下さいね!心から応援しております。