法科大学院修了生にIT企業の法務は務まるか?
Q.パソコンスキルに自信がないのですが、IT企業での法務が務まるでしょうか?
A. ご質問者のように、多くの法科大学院修了生は、IT企業での法務に対して恐さを感じております。 ・IT法務のイメージがわきにくいこと ・プログラミング等の知識がないと仕事が出来ないのではと危惧されること 等が主な理由だと思います。 しかし、エンジンの設計図を書けないとメーカーの法務の仕事が出来ないわけではないのと同様、ITに対する高度な理解がないと法務の仕事が出来ないわけではありません。 例えば、『契約法務』に目を向けてみても、ウェブサービスやアプリを舞台にこそしているものの、基本的には、 ①誰かに何かの制作をお願いする ②何かの業務をお願いする ③広告を貼る ④何かを使わせてあげる といったアナログな契約となることが多いです。 自社のサービスがどのようなもので、どのような取り組みを行っているかを理解する意欲があり、適切な人に適切に質問出来る方であれば、問題なく務まると思います。 実際、未経験からIT企業の法務で活躍されている法科大学院修了生は世の中にたくさんおりますので、臆せずチャレンジしてみてください。