法務部門への就職活動について5
Q.司法試験の勉強は、企業法務で役に立つのでしょうか。
A. 確かに法務業務を行うにあたって、司法試験で学ばなかった法律を用いることが多く、新たに勉強しなければならないことが多くあります。しかし、司法試験の勉強は法務業務を行うにあたって必ず役に立ちます。特に民法、会社法などの基本書を頭が割れるほど読み込んだ経験は、必ず生きます。また、会社において法律的な文章を読んで理解しようとする人間、条文操作のできる人間は貴重と言えます。 ただ、採用活動においては(特に面接)、長年法務業務を従事されてきた方に「司法試験の経験を活かして法務業務をおこないます!」と言ってしまうと、「そんな甘いものではないよ」と反論されてしまいます。特に法務部員の方が面接官のときは、「法律を勉強する楽しさ」「法律が商取引において重要であること」「法務部門が企業において果たす役割」などを話し、そのうえで司法試験での勉強してきたことを具体的に話をしましょう(特に熱心に勉強した科目やその理由など)。