法務部門への就職活動について3
Q.「司法試験短答式試験」に合格していないと法務部への就職は難しいでしょうか?
A. ◆司法試験短答式試験合格の効果 ◆短答式試験不合格のデメリット
多くの企業で、法科大学院を修了し、真面目にやって来た方であれば、「法務」を任せる上で十分な法的素養を持っていると認識しております。短答式試験の合格は、その「真面目にやって来た」ことを担保する格好の手段ですので、合格している方は、ぜひ、資格欄に合格年度と共にご記載ください。
(ウソはついてはいけませんが、短答式試験の合格を証明するものを提出する機会は、ほぼありませんので、合格証明書を紛失していたとしても、念のため、書類には記載してください。)
短答式試験に合格をしたことがない場合のデメリットですが、まず、20社に1社くらいは短答式合格を応募要件として来ますので、応募できる求人が5%ほど減るというデメリットがあります(正直、それほど大きいデメリットではないかと思います)。
また、応募時には要件とされなかった場合でも、企業側は、やはり法的素養に不安を抱きながら選考を進めることになりますので、その不安を和らげるような記載が書類上で出来ると選考の通過率は高まるかと思います。例えば、ビジネス法務検定2級への合格、法科大学院での授業料免除、奨学金の優遇などの事実があれば、積極的にアピールしてください。