すぐに判断できる、すぐに代替案を示すことができるために
More-Selectionsのインターンシップを経て、商品プロデュース会社に品質管理兼法務職で活躍されているAさんに、インタビューをさせていただきました。Aさんは30代、職歴なしで就職し、現在は仕事で多忙な日々を過ごされています。現在の仕事の様子、30代、職歴なしで就職活動を行うための心構えなどを聞くことができました。
インタビュアー:吉田昌矢(株式会社More-Selections取締役)
吉田
お久しぶりです。現在の会社に入社されてどれくらいの期間が経ちましたか?
Aさん
7か月が経過しました。
吉田
現在、担当している業務の内容を教えていただけますか
Aさん
私は品質管理兼法務を担当しています。弊社は主にオリジナルのお菓子の企画を行っている会社です。具体的には、お土産物屋やアーティスト、アニメなどの物販についてパッケージデザインとお菓子を提案しています。その中で、「いかにしてお菓子の品質を担保するか」・「原材料等の表示が食品関連法規に適合しているか」・「パッケージ等のデザインが知的財産関連法に反しないか」などを日々チェックしています。
吉田
担当している業務のなかで一番、やりがいのある業務は何ですか。
Aさん
工場監査と生産立会です。食品製造過程では、様々な異物が混入したりカビが発生するリスクがあります。そのリスクをいかに少なくするか、問題が発生した場合のトレースできる体制をいかに作っていただくか、といったことをメーカーと交渉する工場監査にやりがいを感じています。費用をかけずにより安心で安全なものを作ることができるようになるとメーカー・クライアント・エンドユーザー全ての人に喜んでもらえるからです。 また、生産立会時に問題が発生するとラインを止めてしまうことになり、メーカーにもクライアントにも迷惑がかかってしまいます。クライアントへの納期を守りつつ、いかにメーカーにロスなく生産してもらえるかということを協議し調整することにとてもやりがいを感じています。
吉田
司法試験を勉強していた自分と仕事をしている今の自分で最も違う点は何ですか
Aさん
朝必ず起きていること(笑)
吉田
(笑)なるほど。それ以外には?
Aさん
①自分の利益だけでなく会社の利益を考えていることと、②細かなスケジューリングです。レベルの違う話ですが。
①は、会社の利益になる為の情報収集のためにアンテナを自然と張っていると感じます。結局は自分の利益にもつながりますし。 ②は、様々な連絡や提出物が期日で区切られ、日々の業務、イレギュラーな業務をこなすために必要不可欠です。受験生時代にもっとできていれば…(泣)
吉田
これからもっと身につけたいと思っていることは何ですか
Aさん
①知的財産関係法規の知識
②契約法務-契約の類型
③交渉能力
です。
吉田
これからどんなビジネスパーソンになりたいですか
Aさん
問題山積の中で成果を出せるようになりたいです。具体的には、この業界で一流と言われる知識を身に付けた上で、すぐに判断できる、すぐに代替案を示すことのできるビジネスパーソンになりたいです。
吉田
仮に就職活動中の自分に対してアドバイスができるとしたら、どんなアドバイスをしますか。
Aさん
君が履歴書や面接でアピールすることができるのは「熱意」だけだ。「こいつ崖っぷちだから、ケツまくることないな、人の10倍の速さで成長して働くな」と思わせられなければ、30歳を過ぎて何の資格もない男を雇いたいとは思わない。どうせ、朝の常識が夜には非常識になるような時代で、客観的な採用基準なんてない。そもそも、これまでいい加減に遊んできたわけじゃない。目標に向かって全てを捨てて邁進してきたんだ。そのひたむきさを胸を張って伝えようぜ。頑張れ!
吉田
「朝の常識が夜には非常識になるような時代で、客観的な採用基準なんてない」というのはおっしゃる通りですね。なんでも基準やパターンにあてはめる思考を捨てるのが就職活動の第一歩かもしれませんね。お忙しいところインタビューのご協力ありがとうございました。
インタビューを終えて
Aさんは当社の歴代のインターン生のなかでも兄貴分的な存在として、絶大な信頼のある方です。その人柄とバランスのとれたマインドが現在の企業様で十分に発揮されているのではないかと思います。周りの影響力が高い方なので、更なる活躍を期待しております。